TakeMe Inbound Client’s voice- Vol① 株式会社播重様 大坂道頓堀『はり重』TakeMe Inbound 開始わずか1ヶ月で約400名のインバウンド観光客の獲得に成功
大正8年創業、老舗高級黒毛和牛専門店
道頓堀の入り口に位置し、純和風の建物が目を引く関西人なら誰でも知っている老舗高級黒毛和牛専門店。大阪ではすき焼きといえば「はり重」という人も多く、最高の牛肉を味わえるという事でも著名人にもよく利用されています。
(はり重道頓堀本店にて-左から株式会社播重代表取締役社長 藤本有吾氏、TakeMe株式会社取締役副社長 池本知矢)
–インバウンド送客サービス「TakeMe Inbound」を導入-
池本:コロナ禍に入りご無沙汰しておりましたが、2022年9月頃、改めてご訪問させて頂きました。まだインバウンドの回復の見通しが立っていない状況でしたが、我々TakeMe社とインバウンドプロモーションを取り組もうと思われた背景について教えて下さい。
藤本氏:元々コロナ前から海外のお客様には来て頂いていたのですが、その頃はどちらかと言うと受動的に受け入れていた状況でした。その頃から、我々からも積極的に海外のお客様を集客していきたいという気持ちはあったのですが、海外のお客様にアプローチするノウハウがなかなか見つかっていなかった実情もあり、この度、TakeMe社のインバウンド送客サービスを導入する事となりました。
池本:どうもありがとうございます。弊社からは訪日観光客を対象とした「特別コース」をご準備頂く事で、送客手数料のご負担の軽減に加え、顧客単価アップを目指すアプローチをご提案致しました。そこで私が驚いたのは、お造りや天ぷらなどを新たに追加した、豪華で高価格帯の「特別コース」を迅速に考案頂いた事でした。他社様などでは、コース内容を増やすと、調理と配膳のオペレーションが煩雑になる事から、「特別コース」の開発に時間を要するケースが多くあります。はり重様はこのあたりどの様にして、進められたのでしょうか?「特別コース」を取り入れるにあたって、大きな障害はありませんでしたでしょうか?
-私達は、もともと日本食会席料理のルーツがあります-
藤本氏:今となれば、はり重は、すき焼きやしゃぶしゃぶのお店として認知が広がっていますが、元々は日本食の会席料理を長年扱ってきております。今回、新規でコースに取り入れた和牛ステーキや天ぷらなどは新たに一から味付けなどをメニュー開発したのではなく、過去のノウハウを結集した形での落とし込みでしたので、特にハレーションなどはなく、進める事ができました。
TakeMe社とお話していく中で、海外のお客様に「道頓堀の和室ですき焼きをメインとした特別な体験をお届けする」というコンセプトイメージが固まっていましたので、このコンセプトを具現化するコースを考案してみました。
池本:おもしろいですね。御社は元々日本食会席の遺伝子も持たれていて、すき焼きと組み合わせる事で、より価値のあるメニューを開発されたという事だったのですね。
– TakeMe Inbound開始わずか1ヶ月で約200名の海外客様にお越し頂いています-
池本:昨年、11月26日より海外OTAの「KLOOK」(香港/東南アジア全域)「KKday」(台湾)上でのプロモーションを開始致しましたが、現在に至るまでどれくらいの人数のお客様がご来店されましたでしょうか?
藤本氏:この1ヶ月ちょっとで400名を越えるお客様にご予約を頂いており、正直かなり驚いています。コース自体も本来のコースより価値はありますが、値段も少し張るにも関わらず、販売当初から反響も良く、年末年始を終えてからも継続的にご予約を頂けているのは予想を上回った結果となり、ありがたく思います。
池本:よかったです。今後のお話になるのですが、日本人のお客様と海外インバウンドのお客様の取り込み方のバランスはどのようにお考えでしょうか?
藤本氏:おっしゃられるとおり、バランスが重要になってくるポイントだと思っています。コロナ前から店内にインバウンドのお客様の割合が増えると、日本人のお客様からの印象が変わられてしまう場面はありました。コロナが明け、インバウンドのお客様が100%戻られた時の事を想定して、取り組まないとならない課題です。
池本:そうですね、ここには2つポイントがあるかもしれません。1つ目は、団体のお客様をまとめて受け入れてしまうとお店の空気が変わってしまうので、FIT(個人旅行客)のお客様にフォーカスする事。もう1つは、旅行中のFITは時差の影響もあり、食事時間にこだわらないケースも多いので、日本人のお客様のピークタイムとずらした時間帯に予約を積極的に受け入れていく事も大切かもしれません。
藤本氏:そのとおりですね。TakeMe様から提供されている予約管理システム「TakeMe Inbound reserve」上で予約時間を戦略的にコントロールしていく事も出来きますよね。
池本:サービス開始時に弊社からKOL(海外インフルエンサー)の受け入れをご依頼し、ご対応を頂きましたが、施策としての納得感はいかがでしたでしょうか?
藤本氏:当日、相手の方も慣れた方だったので、現場でもスムーズに進み、問題はありませんでした。きっとインフルエンサーの方の影響も相まって、現在の成果に繋がっていると実感できています。
– インバウンド集客をより戦略的な取り組みへ –
池本:今後、TakeMe Inboundの運用をしていくにあたって、感じられている課題や我々に期待する部分などありますか?
藤本氏:今回の「特別コース」の内容はこちら側で考案したのですが、先程お伝えしたとおり、我々は他にも様々なバリエーションでコースを作る事ができますので、実際お客様がどの様な内容のコースを好まれるかを国別などで情報を頂けると助かります。今後さらに臨機応変に対応し、ベースのすき焼きに加えて、コース内容も広げられると思っています。
池本:そうですね、TakeMe Inboundはこの先、中国系、欧米系、韓国系のOTAとの連携を進めていきますので、今後国別、地域別にアプローチをしたメニューを取り入れていけたら面白いですね。
藤本氏:我々が創業当初からこだわり続けているのは、黒毛和牛の雌だけを熟成させて使用しているということです。この道頓堀の中心の和室でこのおいしい黒毛和牛を使ったステーキにすき焼き、お造り、天ぷらを同時に楽しめるコースは、海外のお客様に楽しんで頂ける内容になっていると思います。引き続き、TakeMe社に伴走頂きながら色々と工夫を凝らしていきたいと思います。
池本:我々も今後、より御社の強みを勉強させて頂きながら、より成果の上がるご提案をさせて頂ければと思っております。
本日はどうもありがとうございました。
chihiro.ueda
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